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宇隆科技(TURVO)は台北で自社開発のコンセプト型ヒューマノイドロボットを初公開

Posted on 2026/02/11



台湾の精密減速機メーカー、宇隆科技(TURVO)は台北で自社開発のコンセプト型ヒューマノイドロボット「TUF-X」を初公開し、人型ロボット向けの国産減速機技術の実装力をアピールした。劉俊昌董事長と蔡銘東総経理が主導し、産業パートナーとともに自社ブランド「TUF ONE」ハーモニック減速機を関節系に組み込み、AIロボット時代の「精密な動力と強靭な筋肉」を担う中核部品を供給する方針を示した。

TUF-Xは伊MM Designと共同で外観を設計。首・肩・腕・指の関節をあえて露出させ、宇隆製減速機の配置と動作を可視化した。蔡氏は「狙いは完成機の量産ではなく、TUF ONEの性能実証プラットフォーム」と説明する。全身に45基超の減速機を搭載し、腰部に高トルクの遊星式、主要関節に高精度・低バックラッシのハーモニック式、指先にマイクロ遊星式を配置した。

減速機事業部の陳俊皓協理によれば、同社はDIN4級ギア精度、半径振れ5μmを達成。ハーモニック分野では独自特許によりトルクと噛み合い率を向上させ、多次元試験で信頼性を検証している。今後は減速機・モーター・ドライバーの一体型関節での戦略提携を目指す。

軽量化では熱可塑材と炭素繊維強化材を採用し、耐疲労性と振動吸収を両立。独自歯形で適合性を高め、モジュール化・システム化を推進する。自社工場では人協働ロボットを導入し、「ロボットでロボットの中核部品をつくる」体制を整える。

TUF ONEはヒューマノイドに加え、AGV/AMR、半導体装置、ロボットアーム、四足ロボット、低空飛行体に展開。米市場では信邦(Sinbon)との協業で参入障壁を突破した。四足ロボはQ2出荷予定、AGVは遊星式が主軸、マイクロ遊星は巧緻ハンドなどで需要拡大が見込まれる。



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