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NVIDIAのジェンスン・フアンCEO、COMPUTEXで講演 AIエコシステム連携が主軸に
Posted on 2026/04/22
写真説明NVIDIA2025年フォーラム会場の様子
【台北発】NVIDIAの創業者兼最高経営責任者(CEO)であるジェンスン・フアン氏は6月1日、台北流行音楽中心でCOMPUTEX 2026の基調講演に登壇し、人工知能(AI)に関する最新の技術戦略を示す。講演では、AIの拡張を支えるエコシステム連携を主軸に据える見通しだ。講演は台湾時間の同日午前11時からライブ配信され、今年のCOMPUTEX開幕前の大きな焦点の一つとなりそうだ。
生成AIの競争軸が、モデル開発中心の段階から、インフラ整備や産業実装へと移りつつあるなか、NVIDIAは今回、コンピューティング、Physical AI(フィジカルAI)、Agentic Systems(エージェント型システム)をまたぐ全体戦略を打ち出す見込みだ。フアン氏が「Five-Layer Cake(5層ケーキ)」の考え方をどう説明するのかにも関心が集まっている。エネルギー、計算資源、システム基盤からアプリケーション層までをどう結び付けるのか、また各協業パートナーがどのような役割を担うのかが注目点となる。
AI産業では、競争の焦点が単なる半導体性能やモデル性能の高さから、より広い意味でのシステム統合力と実装力へと移っている。データセンター整備、推論展開、ロボット、自動化製造、デジタルツインなどの分野が拡大するなか、AIはもはや個別技術の競争にとどまらず、半導体、サーバー、ソフトウエア、クラウド、アプリケーション分野を横断する産業連携へと発展している。NVIDIAが今回、エコシステムを前面に打ち出すことは、AI産業がプラットフォーム統合主導の成長局面に入ったことを映している。
NVIDIAは6月2日から4日にかけて、台北國際會議中心(TICC)で「GTC Taipei」も開催する。世界各地で展開する同社の旗艦AI会議ブランドGTCの一環で、基調講演、技術セッション、展示、エコシステム交流イベントなどを通じて、Physical AI、AIファクトリー、エージェント型システム、推論分野の最新動向を示す。AIが学習中心から実装中心へ、さらにクラウドからエッジや実世界へと広がる流れを印象付ける構成となる見通しだ。
市場では、フアン氏がCOMPUTEX開幕前に自ら台湾で講演することは、台北の世界AIサプライチェーンにおける存在感を一段と高める材料になるとの見方が出ている。同時に、台湾がAIサーバー、重要部材、先端製造、システム連携で担う役割の大きさを改めて示す機会にもなりそうだ。COMPUTEX自体も、従来のPC・部品中心の展示会から、AIインフラと応用実装を軸とする国際展示会へと軸足を移しつつある。