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DRAM・NANDがそろって値上がり AI需要がPSMCの業績回復を後押し
Posted on 2026/04/22
力晶積成電子製造(PSMC)の朱憲国総経理は4月21日の業績説明会で、人工知能(AI)需要の回復を背景に、同社のメモリー事業とロジック受託生産事業がともに底入れしたとの見方を示した。価格と稼働率はそろって改善しており、業績は回復軌道に戻りつつあるという。
メモリー分野では、一部の中小型DRAMメーカーによる投げ売りや、新たなアルゴリズムがメモリー使用量を減らすとの見方など、市場にはなお不透明感も残る。ただ、PSMCはAIモデルの拡大とトークン消費量の増加により、全体需要は引き続き成長するとみている。すでに3月にはDRAM受託価格を引き上げており、その効果は6月以降に徐々に表れる見通しだ。次世代の1Pプロセスも推進しており、中長期の成長ドライバーと位置付ける。
NANDフラッシュ市況も改善している。韓国メーカーの一部撤退で供給が引き締まり、価格は上昇基調にある。PSMCは4月にNAND受託価格を引き上げたほか、24ナノメートルのMLC NANDプロセスも進めており、年末に試作、2027年の量産を計画する。
ロジック受託では、ライン再編と供給縮小を受け、12インチ、8インチともに価格が年初から上昇している。AIサーバー向けを中心に、電源管理ICやドライバーIC、センサー関連の需要が堅調で、全体の稼働率改善を支えている。
メモリーとロジックに加え、先進パッケージ分野でもAI需要の拡大が続く。AIの裾野が演算処理からメモリー、電源管理、先進パッケージへと広がるなか、PSMCでは3事業が同時に持ち直しており、市場の関心も一段と高まっている。