ニュース

COMPUTEX 2026信義エリアにロボティクス・AI体験・電子ペーパーなど産業別AIゾーンを新設

Posted on 2026/04/22



【台北発】世界的に企業の人工知能(AI)需要が拡大する中、生成AI(GenAI)、エージェント型AI(Agentic AI)、フィジカルAI(Physical AI)など多様なモデルが急速に進化している。あわせてデバイス側のエッジAI演算も成長を続け、情報技術(IT)支出の拡大を後押ししている。調査会社Gartnerによると、2026年の世界IT支出は前年比10.8%増の6.15兆ドルに達し、初めて6兆ドルを突破する見通しで、半導体およびICTサプライチェーン全体の需要拡大を牽引するとみられる。

アジア最大級のB2Bテクノロジー展示会であるCOMPUTEX TAIPEIは、2026年6月2日から5日まで、台北南港展覧館第1・第2ホール、台北世界貿易センター第1展示ホール、および台北国際会議中心(TICC)で開催される。出展企業数は約1,500社、ブース数は6,000に達し、過去最大規模となる見込みだ。

主催の一角である台北市電腦公會(TCA)は、UNCTADの予測として、世界AI市場は2023年の1,890億ドルから2033年には4.8兆ドル規模へ拡大すると指摘。AIは生産性向上のみならず、少子高齢化や労働力不足といった構造課題への対応手段として、産業横断的に不可欠な基盤技術となっている。

こうした潮流を受け、COMPUTEX 2026では新たに信義エリアを開設し、「AIロボティクスゾーン」「TechXperience(テック体験館)」「電子ペーパー産業パビリオン(ePaper Pavilion)」などのテーマ別展示を展開する。会場には、Intel、NXP Semiconductors、Texas Instruments、Realtek、E Ink、AUO Display Plus、HIWINなど、国内外の主要テック企業が集結し、AI関連の最新ソリューションを披露する。

展示内容は、AIロボット、マシンビジョン、サーボモーター、減速機、リニアガイド、ドライバー、ロボットコントローラ、AI演算チップ、エッジAIデバイス、産業用AIコンピュータ、デジタルヒューマン、電子ペーパーサイネージ、電子棚札、AIリテールシステム、車載コックピット、電子カルテ、電子書籍リーダーなど多岐にわたり、製造・流通・医療など幅広い産業の調達ニーズに応える構成となる。

特に電子ペーパー分野では、E Inkが32インチのカラー電子ペーパーサイネージを提供し、総合案内や商談エリア、各テーマ館などで実際の運用シーンを再現。低消費電力という特性を活かし、展示会運営における新たな表示ソリューションとしての有効性を示す。

また、複数の専門フォーラムも同時開催され、フィジカルAIおよびAI応用のエコシステム構築を議論する。調査会社Counterpoint Researchのレポートによれば、フィジカルAIはデジタル領域から現実世界への実装が急速に進んでおり、2025年から2035年までの累計出荷台数は1億4,500万台に達する見通しで、ドローン、ロボット、自動運転車が主要な成長ドライバーとなる。

会期中は、NVIDIA、Qualcomm、ABBなどが登壇し、AIロボティクス、フィジカルAI、自動化製造に関する講演やパネルディスカッションを実施する。さらに、NVIDIA GTC Taipeiが6月1日から4日にTICCで開催され、自動運転、AIファクトリー、デジタルツイン、エージェントAI、推論AI、大規模言語モデル(LLM)、科学計算、医療ロボットなど最先端テーマを網羅する。

TCAは、電子ペーパー技術がAI時代における省エネルギー型表示ソリューションとして重要性を高めていると強調する。E Inkは5月27日のCOMPUTEX事前フォーラムでスマートリテールおよび飲食分野の応用を紹介するほか、6月3日には世貿1館で「E Ink ePaper Industry Forum 2026」を開催。12以上のセッションを通じて、技術革新、市場応用、産業連携の最新動向を共有し、AIリテールやデジタル広告の実装事例を提示する予定だ。

なお、COMPUTEX 2026の来場事前登録および出展企業リストはすでに公開されており、主催者は各国の業界関係者に対し積極的な参加を呼びかけている。プロモーション動画も公開済みで、公式サイトから視聴可能。
来場事前登録URLはこちらから:
https://www.computexonline.com.tw/?userlang=jp




Back