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変色車が現実に、BMWが世界初投入 E Ink技術を量産車へ

Posted on 2026/04/27



【台北=24日】電子ペーパー大手のE Ink元太科技は、BMWと共同開発した車体変色技術を搭載した新型車「BMW iX3 Flow Edition」を2026年北京モーターショーで初公開したと発表した。電子ペーパー「E Ink Prism」を車体外装に採用し、量産段階に踏み出す世界初の事例となる。車両表面の表示技術は従来のコンセプト段階から実用化フェーズへ移行した。

同社によると、電子ペーパーは微細カプセル内の帯電粒子を電場で制御し、表示状態を変化させる仕組みを持つ。外装に応用することで、極めて低消費電力で色や模様を変えることが可能となり、表示切替時のみ電力を消費する点が特徴だ。従来ディスプレーでは難しかった曲面や複雑形状への適用も実現した。

新モデルではボンネット部分に電子ペーパーを組み込み、品質・耐久面で自動車基準をクリア。8種類のアニメーション表現を備え、ユーザーは気分や走行シーンに応じて外観デザインを変更できる。車両を「動く表現媒体」として活用する新たなパーソナライズ体験を提案する。

両社はこれまで、2022年の「BMW iX Flow」、2023年の「BMW i Vision Dee」などで技術開発を進めてきた。今回のiX3 Flow Editionは、試作から量産化への橋渡しとなる節目と位置付けられる。電子ペーパーの応用範囲は車載分野でも拡大し、外装デザインの高度な個別化を支える基盤技術として注目されそうだ。



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