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IC Taiwan Grand Challenge国際スタートアップ7社と共にInnoVEXで技術発表会開催
Posted on 2025/06/03
台湾は、世界中からIC設計の革新、チップ応用、システム統合における優秀な人材を積極的に招致・育成しています。国家科学及技術委員会（以下、国科会）は2024年より「IC Taiwan Grand Challenge（iCTGC）」を主催しており、本日（5月22日）、アジア最大級のテクノロジー展示会InnoVEXにて、同プログラムの技術発表会を開催しました。
本発表会では、フランス・スウェーデン・シンガポール・イギリス・台湾から選ばれた7つの国際スタートアップチームが登壇し、100名を超える産業関係者や投資家と熱のこもった交流が繰り広げられ、グローバルなイノベーションの力が存分に発揮されました。
InnoVEX会場内では、「IC Taiwan Grand Challenge」専用のテーマパビリオンも設置。開幕初日には行政院の卓榮泰院長が現地を訪れ、出展チームの説明に熱心に耳を傾ける姿が印象的でした。
今回登壇した7社のスタートアップは以下の通りです：
●Genenet Technology Limited（英国）
AIと量子技術による遺伝子回路工学
●WISE-INTEGRATION（フランス）
GaN電源デバイス技術
●NSS Water（スウェーデン）
ナノ純水生成技術
●JMEM TEK（シンガポール）
ポスト量子暗号セキュリティチップ
●TurboNext（シンガポール）
大規模言語モデル向けの異種計算と高効率メモリ技術
●Voltraware Semiconductor Co., Ltd.（台湾）
ワイヤレス充電用ICソリューション
●Quinas Technology（英国）
エネルギー効率の高いユニバーサルメモリ「ULTRARAM」
第3期はAI分野も強化、エントリー受付中
国科会は、第3期「IC Taiwan Grand Challenge」では、AIのコア技術やAIチップ開発を新たに募集対象に加え、より広範な領域での国際連携と技術応用を目指しています。これにより、世界中の優秀な人材とチームが台湾に根を下ろし、台湾国内のAIコンピューティング基盤の構築と、多様な産業への応用展開を後押しします。
台湾は従来より製造分野に強みを持ちますが、本プログラムは、AI応用開発の推進力としての補完的な役割を担うものです。また、競技だけに留まらず、本日のような技術発表イベントを通じて産業界とのマッチングの場としても活用され、最終的には商業化に繋がる成果の創出が期待されています。
第3期の応募締切は2024年6月30日で、選ばれたチームは2025年の台湾イノベーション・テクノロジー・エキスポ（TIE）での展示・発表が予定されています。国科会は国内外からの積極的なエントリーを歓迎しており、産業の革新・転換と、ICおよびAI応用技術の世界的発展を促進します。
成果も着実に結実、産業接続や資金面での成果も
国科会によれば、これまでに実施された第1期・第2期のiCTGCでは、国内外合わせて10チームが入選。その中から2社が南港IC育成センターに入居し、米国発のスタートアップ「GalaVerse」は、国科会の支援により台湾国内外の大手企業と連携を果たしました。さらに、IC設計大手によるシード投資も獲得しており、これらの動きは、新興技術の応用に対する市場の高い期待と評価を示しています。
IC Taiwan Grand Challengeとは
台湾の国家科学及技術委員会が主催するピッチコンテスト「IC Taiwan Grand Challenge（通称：iCTGC）」は、世界中から革新的なIC設計技術を有するスタートアップや研究機関を対象に開催されています。重点領域は以下の通りです：
* スマートデータ & 人工知能
* スマートモビリティ
* スマート製造
* スマート医療技術
* サステナビリティ（持続可能技術）
応募・詳細は以下の公式サイトをご確認ください：