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達明機器人(TM)、GTC 2026でAIロボット戦略を発表 人型ロボット「TM Xplore I」を公開
Posted on 2026/03/18
達明機器人(TM) は、米国で開催された NVIDIA GTC 2026 において、新たなAIロボット戦略を発表するとともに、人型ロボットプラットフォーム「TM Xplore I」を初公開した。AIによる視覚認識、推論、行動を統合するブランドコンセプト「See・Think・Act — Powered by AI Robotics」を掲げ、スマート製造から「Physical AI」への展開を進める方針を示した。
同社は会場で、台湾のサーバー大手 雲達科技(QCT)および NVIDIA との協業成果も披露。協働ロボットと人型ロボットを軸とする「二本柱」のロボット戦略により、AIロボットの産業用途拡大を狙う。
新たに発表した人型ロボット「TM Xplore I」は、人型の上半身と車輪式モビリティベースを組み合わせた構造を採用。安定性と作業の柔軟性を両立する設計とした。AI処理基盤には NVIDIA Jetson Thor モジュールを搭載し、高性能なエッジAI演算を実現する。
同ロボットは、視覚・言語・行動を統合するVLA(Vision-Language-Action)型のマルチモーダルAIモデルを採用。複数センサーのデータ融合や生成AIによる推論を通じて、半導体製造、電子組立、自動車生産など高精度が求められる製造工程への応用を想定する。
さらに同社は、ロボット開発において NVIDIA Isaac Sim や NVIDIA FoundationStereo を導入。デジタルツイン環境で作業動線や動作を事前にシミュレーションすることで、実機導入前の精度向上と開発期間の短縮を図る。
達明機器人のCOO、黄識忠氏は「QCTとの連携によりTM Xplore Iの開発を加速できた。AI協働ロボットと人型ロボットの技術、さらにNVIDIAのAIプラットフォームを組み合わせることで、Physical AIをデジタルツインから実世界の産業現場へ展開していく」と述べた。
AIとロボット技術の融合が進む中、人型ロボットは高付加価値製造分野での活用が期待されている。今回の発表は、台湾ロボット産業が次世代AI自動化市場への参入を進めていることを示す動きといえる。