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第8回RISC-V Taipei Day 2026参加登録を開始、AI時代のエッジからクラウドまで

Posted on 2026/05/04



【2026年4月30日 台北発】世界の半導体産業が再編を加速し、人工知能(AI)計算需要が急拡大する中、オープン命令セットアーキテクチャ「RISC-V」が次世代コンピューティング基盤として急速に存在感を高めている。「RISC-V Taipei Day 2026」は参加登録を開始し、6月3日にCOMPUTEX期間中、台北南港展覧館第1館505BC会議室で開催される。

本フォーラムは台湾RISC-Vアライアンスの主催で、第8回目を迎える。RISC-Vが黎明期から産業化へと進展してきた歩みを示すとともに、台湾がグローバル半導体およびAIエコシステムにおいて戦略的地位を確立していることを浮き彫りにする。

AI主導の新たな半導体競争において、台湾は設計、製造、後工程、システム統合に至るまで高度に分業化された産業構造を背景に、世界でも稀有な総合力を備える拠点となっている。産業用コンピュータ、IoT機器、車載電子、データセンターソリューションまでを網羅する応用側の強固なサプライチェーンにより、RISC-VはアーキテクチャやIPの段階にとどまらず、迅速な製品化と実装を可能にしている。

企業が「制御性」「カスタマイズ性」「サプライチェーンのレジリエンス」を重視する流れの中、RISC-Vのオープン性と台湾産業の実装力は高い補完関係にあり、台湾はグローバルなオープンアーキテクチャ発展の中核的役割を担う。

RISC-V Taipei Dayは、技術コミュニティの交流の場から、国際産業、標準化機関、地域サプライチェーンを結ぶ戦略プラットフォームへと進化してきた。今回は「エッジからクラウドへ:RISC-Vが解き明かすAI技術標準とアーキテクチャ、AI推論の主流へ」をテーマに、AI推論時代を支えるオープンアーキテクチャの可能性に焦点を当てる。

登壇者には、台湾RISC-Vアライアンスの林志明理事長(Andes Technology董事長兼CEO)、RISC-V International(RVI)のLu Dai会長およびAndrea Gallo CEOが来台し、標準化動向や産業戦略に関する最新知見を共有する。さらに、Andes Technologyの蘇泓萌総経理兼CTO、DeepComputingのYuning Liang CEO、SemidynamicのMiquel Izquierdo技術副総、Red HatのBrian “RedBeard” Harrington氏(RISE代表)、StarFiveの周杰副総裁らが、AI推論分野における技術進展と商用化の成果を示す。

生成AIと大規模モデルの普及に伴い、行列演算は中核技術となっている。RISC-Vはモジュール化設計により、ベクトル拡張から高スループットな行列演算アクセラレーションまで柔軟な実装を可能とする。RVA23標準の整備とクラウド事業者による採用の進展により、エンタープライズ級AIワークロードへの対応基盤も整いつつある。

また、RISC-V InternationalはISO/IEC標準化プロセスへの申請資格を取得しており、将来的な国際標準化により、自動車、産業制御、航空宇宙といった高信頼市場への展開が期待される。同時に、検証フレームワークやテスト体制の整備を進め、アーキテクチャの柔軟性とソフトウェア互換性の両立を図り、エコシステムの分断回避に取り組んでいる。

オープン化とカスタマイズ化が並行する次世代産業構造の中で、RISC-Vは研究用途から脱し、AIおよび高性能計算を支える主流アーキテクチャへと進化しつつある。台湾はその実装拠点としての役割を強めており、グローバルRISC-Vエコシステムにおける不可欠な戦略ノードとして存在感を高めている。

RISC-V Taipei Day 2026は国際連携と産業マッチングを一段と促進し、台湾が次世代AI・半導体競争において一層の影響力を確立する契機となる。

■ 開催概要
・日時:2026年6月3日 10:00~16:30
・会場:COMPUTEX 台北南港展覧館第1館 505BC会議室
・主催:台湾RISC-Vアライアンス/台湾スマートIoT産業協会
・共催:台北市コンピュータ協会
・登録:https://www.twiota.org/RISC-V/event/2026/TaipeiDay_en.aspx






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