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サムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)会長が21日に台湾で、半導体設計大手聯發科(MediaTek)CEOと会談

Posted on 2026/05/23



韓国の聯合ニュースは22日、関係者の話として、サムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)会長が21日に台湾で、半導体設計大手メディアテック(聯発科技)の蔡力行(リック・ツァイ)CEOと会談したと報じた。双方は協業の可能性について意見を交わしたとされる。これに対し、サムスン電子はコメントを控え、メディアテック側も関連情報についてコメントしていない。

今回の会談が注目される背景には、サムスンが近年、ファウンドリー(半導体の受託製造)事業の強化を進めていることがある。「COMPUTEX」の開催を控え、世界の半導体・AI関連企業の視線が台湾に集まるなか、同社は世界のファブレス(工場なし)半導体企業との関係強化を図っている。メディアテックは、スマートフォン向けチップ、スマートデバイス、車載エレクトロニクス、エッジAIなどの分野で強い影響力を持つ、世界有数のファブレス企業である。

業界関係者は、仮に双方がさらに踏み込んだ協議を進めているとすれば、議題はファウンドリーにとどまらず、車載半導体、モバイル機器向けチップの採用、AI関連サプライチェーンでの連携にも及ぶ可能性があるとみている。ただし、具体的な協議内容については、現時点で双方から公表されていない。

業界では、サムスン幹部が今回メディアテックを訪問したほか、台湾のAIサーバーサプライチェーンやメモリー関連企業とも接触した可能性があるとの見方も出ている。AIインフラ需要が高まるなか、サムスンが台湾の半導体およびハードウエア供給網との協業余地を改めて探っていることを示す動きといえる。

台湾が世界のAI半導体・電子機器サプライチェーンにおいて、引き続き戦略的な重要性を高めていることは間違いない。今後、サムスンとメディアテックがファウンドリー、モバイルチップ、AI関連分野で協業を深めるかどうかは、台湾と韓国の半導体産業における「競争と協調」の関係を読み解くうえで重要な指標となる。




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