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Castrol、COMPUTEX 2026でAIデータセンター向け液冷ソリューションを展示

Posted on 2026/05/28



新開発「PG25液体センサー」で、液冷メンテナンスを予防保全へ

生成AIの普及によりAI計算能力をめぐる競争が加速するなか、世界のデータセンターでは熱対策が重要課題となっています。BPグループ傘下の潤滑油大手Castrol(カストロール)は、COMPUTEX 2026において、最新開発の「PG25液体センサー」を公開します。

同製品は、データセンター向け液冷システムの保守を、従来の「事後対応型」から「予防保全型」へ進化させることを目指したソリューションです。高消費電力化が進むAIサーバー時代において、ODMやシステムインテグレーターが直面する熱管理課題に対応します。

空冷の限界と、液冷技術の本格普及

AIサーバーの高性能化に伴い、ラックあたりの消費電力は急速に上昇しています。高密度な発熱環境では、従来のファンやヒートシンクを中心とした空冷技術だけでは対応が難しくなりつつあります。

こうした背景から、サーバーを絶縁性のある冷却液に浸す「液浸冷却(Immersion Cooling)」をはじめとする液冷技術が、次世代データセンターの重要な選択肢として注目されています。

Castrol 熱管理・データセンター・グローバル担当プレジデントの黄建棠氏は、次のように述べています。

「AIの計算能力競争は、本質的には熱管理の競争でもあります。冷却設備そのものだけでなく、冷却液の化学的安定性と長期的なメンテナンスが、データセンターの安定稼働を左右する重要な要素になります」

PG25液体センサーで、液冷システムをリアルタイム監視

COMPUTEX 2026で展示される「PG25液体センサー」は、システムインテグレーターやODM向けに開発されたデジタルソリューションです。

同センサーは、液浸冷却液の化学的性質や物理状態をリアルタイムで監視し、冷却液の劣化や微細な変化を事前に検知します。これにより、故障発生後に化学検査を行う従来型の保守から、異常を未然に防ぐ予防保全型の運用へ移行することが可能になります。

一方で、液冷技術の大規模商用化には、標準化の不足や国際的な保守コストの高さといった課題も残っています。Castrolは、グローバルなサービスネットワークを拡大し、主要システムインテグレーターとの連携を通じて、大型Tier 1コロケーション事業者向け市場への展開を進めています。

同社は、液冷負荷シミュレーション、定期的な化学検査、冷却液のライフサイクル管理までを含むサービスを提供しており、すでに日本および東南アジア市場で商用展開が進んでいます。

全直流電源アーキテクチャーとデジタルツインにも対応

Castrolは、次世代データセンターを見据えた技術開発も進めています。ハードウェア分野では、液浸冷却対応の電源供給装置(PSU)や液冷バスバーなど、将来のデータセンターで想定される「全直流電源(Full DC)」アーキテクチャーに対応する中核部品に注目しています。

また、ソフトウェア分野では、配管システムをデジタルツインプラットフォームに統合する構想を進めています。これにより、データセンター設計者は仮想環境上で熱流シミュレーションを行い、より精度の高い設計と効率的な導入を実現できるようになります。

台湾サプライチェーンと連携し、液冷エコシステムを拡大

黄氏は、台湾が世界のAIおよび半導体サプライチェーンの中核拠点であり、Castrolにとって液冷エコシステムを推進する上で欠かせない戦略的パートナーであると強調しています。

Castrolは今後も、台湾の主要ハードウェアメーカーとの連携を深め、ハードウェア、ソフトウェア、化学サービスを組み合わせた液冷ソリューションを展開します。標準化と高信頼性を備えたオープンな液冷エコシステムを構築し、グローバル市場に向けて発信していく方針です。

Castrol (Taiwan) Limitedは、以下ブースにて展示をご覧いただけます。
南港展覧館1館( TaiNEX 1): N1314




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