Best Choice Award 2026発表

EdgeTech 2022


【COMPUTEX 2026】公式アワード「Best Choice Award 2026」発表  AIインフラからエッジ応用へ、広がる技術競争

COMPUTEXの公式アワード「Best Choice Award(BC Award)」の受賞製品が、5月21日午前(台北時間)に発表された。今年はGolden Award 11件、Category Award 34件、中小企業特別賞2件、サステナブルテック特別賞7件が選出された。受賞企業には、AAEON、Acer、ADATA、ADLINK Technology、Advantech、ASMedia Technology、Asustek Computer、ATP Electronics、AUO Display Plus、Auras Technology、BenQ、Delta Electronics、E Ink、ELAN Microelectronics、eYs3D Microelectronics、Frore Systems、GIGABYTE、Intel、j-mex、Kneron、MediaTek、MSI、NVIDIA、PEGATRON、Phison、PLANET Technology、Realtek、SHARP、Siemens、Team Group、Wincomm、Xenx Technologyなどが名を連ねた(企業名アルファベット順)。

COMPUTEX主催者の一つであるTCA(台北市コンピュータ協会)は、今年の応募状況について、生成AI(GenAI)、Agentic AI、Physical AIといったAI技術の急速な進展を背景に、2026年のICT産業がAIの本格実装フェーズに入ったとの見方を示した。高性能コンピューティング(HPC)、エッジAI、グリーントランスフォーメーションが市場成長をけん引し、応募件数、製品の完成度、技術革新のいずれも前年を大きく上回ったという。

Best Choice Awardの最高賞にあたる「Best Choice of the Year」は、6月2日のCOMPUTEX開幕式で発表され、出席する政府首脳によって授与される予定だ。受賞製品は、台北南港展覧館2館4階(R1214a)および台北世界貿易センター第1展示ホール1階(A1235a)で展示される。

AIインフラ競争、高性能コンピューティングが主戦場に

資策会産業情報研究所(MIC)の洪春暉所長は、「AIが牽引するICT産業トレンド」をテーマにした講演で、AIアプリケーションの普及と実装が引き続きICT産業の成長を支える主要な原動力になると指摘した。

AIの進化は、大規模言語モデル(LLM)の段階から、AIエージェントやPhysical AIといった実社会での応用へと進みつつある。これに伴い、AIデータセンターへの投資に加え、AIサーバー、ラック、液冷、電力網、ネットワークスイッチ、AI半導体など、AIインフラ全体への投資が拡大している。

今年のBC Awardでも、その傾向が鮮明となった。Delta Electronics は「AI Containerized Data Center」と「800VDC 2.4MW Liquid-to-Liquid Coolant Distribution Unit(CDU)」でGolden Awardを受賞。高密度AI演算環境における電力供給と冷却の課題解決が高く評価された。

NVIDIA の「NVIDIA Vera Rubin NVL72」と「NVIDIA Jetson Thor」もGolden Awardを受賞し、AIデータセンターからPhysical AI、ロボティクスまでをカバーする次世代AIアーキテクチャーとして注目を集めた。

Phison の245TBエンタープライズSSD「PASCARI D206V」も、ハイパースケールデータセンター向けの超高密度ストレージとしてGolden Awardに選ばれた。

AI PCとWi-Fi 8、エッジAIが本格普及へ

AIの進化はクラウドだけにとどまらない。エッジAIとAI PCの市場も本格的な立ち上がりを見せている。

MediaTek は「AI-Ready, Single-chip Wi-Fi 8 tri-band connectivity chip with UHR+」でGolden Awardを受賞し、次世代無線通信規格の実装をリードする存在感を示した。

Intel の「Core Ultra Series 3」プロセッサーは、最大180TOPSの演算性能を備え、AI PCからエッジAIまで幅広い用途に対応する。

MSI の「MSI GeForce RTX 5090 32G LIGHTNING Z」、GIGABYTE の「AORUS RTX 5090 AI BOX」、Phison の「aiDAPTIV AI PC Turbo-Inference Solution」なども、PCが単なる情報端末からAI推論プラットフォームへ進化していることを示した。

AI、垂直産業へ本格浸透

AIはハードウェア領域を超え、医療、産業、都市インフラといった実社会の領域にも浸透している。

Acer のAI医療診断支援システム「Acer Medical VeriSee GLC」、Siemens の産業ロボティクスAI「SIMATIC Robot Pick AI Pro」、E Ink の電子ペーパーサイネージ、ELAN Microelectronics のドローンAI画像認識技術などが、AIの実装フェーズを象徴する製品として選ばれた。

サステナビリティも重要テーマに

AIの普及に伴う電力消費増大を背景に、省エネルギーと環境対応技術への関心も高まっている。今年のサステナブルテック特別賞は過去最多となった。

受賞企業には Delta Electronics、ASUS、AUO Display Plus、NVIDIA、Wincomm、SHARP、ADATA が並び、高性能化と環境負荷低減の両立が技術開発の重要テーマとなっていることを示した。

また、中小企業特別賞には eYs3D の「Cloud-Edge VLM Enabled AMR Platform」と、PLANET Technology の「AI Surveillance Station」が選ばれ、中小企業のAI技術開発力の高さも印象づけた。

BC Award審査委員会は、「今年の受賞製品は単なる技術革新ではなく、高性能コンピューティング、AIイノベーション、サステナブルテクノロジーという産業全体の方向性を映し出している」とコメントしている。

Best Choice Award 2026 受賞製品一覧

各受賞製品の詳細情報および受賞理由については、COMPUTEX Best Choice Award公式サイトにて公開されています。
Copyright © 2026 Taipei Computer Association. All rights reserved.
Any type of unauthorized reproduction is prohibited served.