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NVIDIA台湾新本社が北投士林科技園区に、ジェンスン・フアンCEO「台湾はAI革命の中核」

Posted on 2026/05/29



AI半導体大手NVIDIAのジェンスン・フアンCEOは27日、台北市の北投士林科技園区(北士科)T17・T18予定地を訪れ、台湾の従業員向けイベントに出席し、NVIDIAの台湾における長期的な事業展開について説明した。台北市の蔣万安市長も出席し、「台北市の鍵」および書を贈呈。NVIDIAが台湾新本社を設置することに対する台北市の期待の高さを示した。

今回の訪問は、COMPUTEX 2026の開幕を目前に控えたタイミングで行われたことから注目を集めている。世界のテクノロジー産業の視線が再び台湾に集まるなか、NVIDIAが台湾への投資と新本社計画を強化することは、台湾のAIサプライチェーンにおける戦略的重要性を示すものだ。同時に、世界のAI競争がチップ設計にとどまらず、AIインフラ全体とエコシステムの統合へ広がっていることも浮き彫りにしている。

新本社「NVIDIA Constellation」、2030年に稼働へ

フアンCEOは、台湾のエコシステムがNVIDIAのグローバル戦略において代替不可能な位置付けにあると強調した。NVIDIAの台湾における調達・研究開発支出は、従来の年間約100億〜150億米ドル規模から、近年は1,000億〜1,500億米ドル規模へと急拡大している。これは、AIサーバー、先端パッケージング、システム組み立て、高度な電子機器サプライチェーンへの需要が急速に高まっていることを反映している。

NVIDIAが北士科に建設する台湾新本社「NVIDIA Constellation(輝達星群)」は、2026年末に着工し、2030年に完成・稼働する予定だ。新本社は建築家の姚仁喜氏が設計を手掛け、将来的に約4,000人の従業員を収容できる規模となる見通しで、現在の体制から大幅に拡張される。

NVIDIAにとって台湾は、単なるサプライチェーン拠点ではなく、アジアにおける重要な研究開発および意思決定拠点の一つになりつつある。

台湾サプライチェーンがAIインフラの中核に

フアンCEOは講演で、NVIDIAが台湾への投資を拡大し続ける理由について、「エコシステムのパートナーがここに集まっているからだ」と述べた。チップ設計、ウエハー製造、先端パッケージングから、サーバー組み立て、電源、冷却、ラック、AIスーパーコンピューターシステムに至るまで、台湾はAIインフラを構成する重要な要素を幅広く担っている。

「台湾こそがAI革命の中核だ」とフアンCEOは強調した。今後も長期にわたり、台湾は世界の製造拠点、テクノロジー拠点、電子機器製造の中心であり続けるとの見方を示し、NVIDIAは台湾に根を下ろし、サプライチェーンパートナーとともに次世代AIプラットフォームとインフラを共同開発していく方針だ。

産業面から見ると、NVIDIAの台湾新本社計画は、AI産業の競争がもはやGPUという単一部品の競争ではなく、演算能力、システム設計、エネルギー効率、冷却管理、量産能力を含むエコシステム全体の競争へ移行していることを示している。台湾は完整なサプライチェーンと迅速な量産能力を備えており、世界のAIインフラ拡大において重要な役割を担っている。

NVIDIA新本社が台北のAI産業クラスター高度化を後押し

蔣万安市長はイベントに出席し、「台北はNVIDIAの新しいホームになる」と述べ、「台北市の鍵」を贈呈した。また、「日月同輝、飛黄騰達」と記した書を贈り、「輝達」と「黄」仁勲の名を織り込んだ祝意を示した。これは、NVIDIAの台北進出に対する市政府の重視を象徴するものとなった。

台北にとって、NVIDIA新本社が北士科に設置されることは、都市のテクノロジー産業としての存在感を高めるだけでなく、周辺のAI研究開発、人材、国際企業、スタートアップエコシステムの発展を後押しする効果が期待される。今後、北士科が南港、内湖、信義といった既存のテクノロジー・展示会資源と連携できれば、台北に新たなAI産業クラスターが形成される可能性がある。

COMPUTEX 2026の開催を目前に控えるなか、NVIDIAの台湾での事業拡大は、世界のAIインフラサプライチェーンにおける台湾の重要性を改めて示している。先端半導体、AIサーバー、冷却、電源、システム統合に至るまで、台湾は製造拠点から、世界のAI産業エコシステムを支える重要な協業拠点へと進化しつつある。



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