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ジェンスン・フアン氏、エージェントAI時代の到来を宣言 AIは「デジタルワーカー」へ
Posted on 2026/06/01
写真提供元: NVIDIA GTC Taipei
【台北】NVIDIAの創業者兼CEOであるジェンスン・フアン氏は、「GTC Taipei 2026」の基調講演で、AIが生成AI(Generative AI)の段階から、エージェントAI(Agentic AI)の時代へと進化したとの認識を示した。
フアン氏によると、エージェントAIは単に質問に答えるだけではなく、推論、計画、実行、ツール利用といった能力を備え、人間の業務を支援する存在へと発展しているという。
同氏は講演の中で、「Useful AI has arrived(有用なAIの時代が到来した)」と述べた。推論モデルやエージェントAIの発展によって、AIは企業における「デジタルワーカー」としての役割を担い始めていると説明した。
その事例として挙げたのがソフトウエア開発分野だ。世界には約3000万~4000万人のソフトウエアエンジニアが存在し、AIツールの活用によって開発効率が大きく向上しているという。
フアン氏が紹介したGitHubのデータによると、コードコミット数は2023年の約3億件から、2024年に約4億件、2025年に約5億件へと増加した。2026年に入ってからも成長が続いており、AIが開発現場の生産性向上に貢献していることがうかがえる。
一方で、AIがエンジニアの仕事を奪うとの見方について、フアン氏は否定的な考えを示した。AIはエンジニアを代替するものではなく、生産性を高めることで、企業がより多くの技術人材を必要とする環境を生み出すと語った。
また、今後企業が構築するのは単なるデータセンターではなく、「AI Factory(AIファクトリー)」になるとも指摘した。AIファクトリーは継続的にトークン(Token)を生み出し、企業活動やソフトウエア開発を支える新たな生産基盤になるという。
さらに、エージェントAIの普及に伴い、サイバーセキュリティーの重要性も一段と高まると強調した。AIがシステムやツールを直接利用するようになることで、企業にはより高度なデータ保護やアクセス管理が求められるとした。
フアン氏は、AIが「コンテンツを生成するツール」から「実際に業務を遂行するデジタルワーカー」へと進化しつつあると説明し、エージェントAIがAI産業の次の成長段階を切り開くとの見方を示した。