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NVIDIAとMicrosoftがPCを再定義 RTX Sparkが切り開く「パーソナルAIコンピューター」の時代

Posted on 2026/06/01



写真提供元: NVIDIA GTC Taipei

【台北】NVIDIAの創業者兼CEOであるジェンスン・フアン氏は、「GTC Taipei 2026」の基調講演で、「PCは再発明されつつある(The PC is being reinvented)」と語り、AI時代における新たなPCの姿を示した。

フアン氏によると、この40年間、PCの基本的な使い方は大きく変わっていない。ユーザーはアプリケーションを起動し、クリックや入力を行い、自ら作業を進めてきた。しかし、エージェントAI(Agentic AI)の普及によって、PCは単なる作業ツールから、ユーザーの業務を支援する「パーソナルAIコンピューター」へと進化すると説明した。

その中核となるのが、NVIDIAとMicrosoftが共同で推進する新たなAI PCプラットフォーム「RTX Spark」である。

AIエージェントを動かすためのWindows PC

NVIDIAはRTX Sparkを、「パーソナルAIエージェントのためのWindows PC」と位置付ける。

RTX Sparkは、Blackwell世代のRTX GPUとNVIDIA Grace CPUを組み合わせた新しいアーキテクチャーを採用する。CPU開発にはMediaTek(聯発科技)も参画しており、高い電力効率とAI処理性能の両立を目指す。

また、最大128GBのユニファイドメモリーを搭載し、ローカル環境で大規模言語モデル(LLM)やAIエージェントを実行できる点を特徴とする。

NVIDIAによると、AI性能は最大1PFLOPSに達し、クラウドに依存せず高度なAI処理を実行できる環境を提供する。

PCが「アプリを開く道具」から「仕事を実行する存在」へ

フアン氏は、将来のPCについて「ユーザーがソフトウエアを操作するのではなく、AIに目的を伝え、AIが作業を遂行する世界になる」と説明した。

例えば住宅設計、コンテンツ制作、研究開発、旅行計画など、多くの業務をAIエージェントが支援するようになるという。

さらに、ローカルAIとクラウドAIを連携させることで、PCは個人専用のAIシステムとして機能し、長時間にわたり継続的に業務を支援する存在になるとの見方を示した。

スマートフォンに続く次のコンピューティング変革

フアン氏はスマートフォンの進化を例に挙げた。

かつて携帯電話は通話のための機器だったが、現在では生活に欠かせないコンピューティングデバイスへと進化した。同氏は、PCも同様の変化を迎えようとしていると語る。
従来のPCが「アプリケーションを利用するための端末」だったとすれば、今後は「AIエージェントを実行するためのパーソナルスーパーコンピューター」へと変わる可能性があるという。

NVIDIAとMicrosoftによるRTX Sparkは、その変化の出発点として位置付けられる。AI PC市場の競争は、単なるNPU搭載競争から、個人向けAIエージェントをどこまで実用化できるかという新たな段階へ入りつつある。



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