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TCA理事長・陳俊聖氏「AI競争は演算性能からシステム価値へ」 5つのキーワードが示す産業の新たな方向性

Posted on 2026/06/01



【台北】2026年6月1日に開催されたCOMPUTEX 2026グローバル記者会見において、台北市コンピュータ協会(TCA)理事長で、Acer(宏碁)董事長を務める陳俊聖氏は、AI産業の競争軸が大きく変化しているとの見方を示した。

陳氏は、AI競争はもはやモデル性能や単純な演算能力だけを競う段階ではなく、システム全体としてどれだけ価値を生み出せるかが重要になると述べた。

今年のCOMPUTEXには、世界各国から1,500社を超える企業が出展し、総出展規模は6,000ブースを超える。会場は台北南港展覧館、台北世界貿易センター(TWTC)、台北国際会議センター(TICC)にまたがり、世界のAIエコシステムが台北に集結していることを示している。

陳氏は、現在のAI競争がAI半導体、AIサーバー、AI PC、高速ネットワーク、ストレージ、冷却技術、エネルギー効率、各種AIアプリケーションにまで広がっていると指摘した。

また、AIは製造、医療、小売、交通、都市運営など幅広い分野への導入が進んでおり、産業界の関心も「より高い演算性能」から「実際の価値創出」へと移行しつつあると説明した。

さらに陳氏は、今年のCOMPUTEX Best Choice Award(BC Award)の受賞製品にも同様の傾向が見られると述べた。受賞製品は単なるハードウエア性能の向上だけでなく、システム統合、省エネルギー化、実用化・商用化への取り組みが高く評価されているという。

陳氏は、今年のCOMPUTEXを象徴するキーワードとして、「コンピューティング(Compute)」「コネクティビティ(Connectivity)」「ストレージ(Storage)」「効率(Efficiency)」「アプリケーション(Applications)」の5つを挙げた。

これら5つの要素は、AIインフラから産業応用までを支える重要な基盤であり、AIが技術実証の段階から本格的な社会実装の段階へ移行していることを示している。

陳氏は最後に、COMPUTEX 2026は単なる新製品発表の場ではなく、AI産業が個別技術の競争からシステムソリューションの競争へ移行する姿を示す重要なプラットフォームであると強調した。



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