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「台湾なくしてArmなし」──Arm CEOのRene Haas氏とNVIDIA CEOのジェンスン・フアン氏、COMPUTEXで再び同じ舞台へ
Posted on 2026/06/03
写真提供:arm keynote speech
【台北発】Arm CEOのRene Haas氏は6月2日、COMPUTEX 2026で基調講演を行い、Agentic AI時代のコンピューティング像と、台湾半導体産業との30年以上にわたる協業の歴史を語った。
Haas氏は、Armが1990年の創業直後から台湾と協力してきたと説明。1993年ごろには台湾で初期のArmチップ設計が進められ、SoCやEDA環境が未成熟だった時代から、台湾の研究機関とIPや設計手法の検証を行っていたという。
同氏は「台湾なくして今日のArmはなかった」と述べ、「Armを育てたのは台湾だ」と強調した。スマートフォンからAIサーバー、AI PC、エッジAIに至るまで、台湾の半導体エコシステムと人材がArmの成長を支えてきた。
講演では、2012年のCOMPUTEXで撮影されたHaas氏と黄氏の写真も紹介された。当時Haas氏はNVIDIAに在籍しており、業界の焦点はモバイルやクラウドにあった。10年以上を経て両氏が再び同じ舞台に立ったことは、産業がAIインフラとAgentic AIの時代へ移行した象徴といえる。
黄氏は講演後半にサプライズ登壇し、ArmベースのAgentic PCと「RTX Spark」を紹介。AIエージェントがPCを再定義し、PCは単なるアプリ実行環境から、自律的にタスクを遂行するAIプラットフォームへ進化すると語った。
終盤には、Haas氏が黄氏に2012年のSurface RTを贈る場面もあった。同製品はNVIDIAとMicrosoftがWindows RT時代に協力した象徴的な端末であり、Windows on ArmがAI PC時代へ向かう流れを印象づけた。
ArmとNVIDIAの協業は、データセンターからAI PCへ広がっている。NVIDIAのGrace CPUはArmアーキテクチャを採用し、GPUと組み合わせてAI基盤を構成する。Arm CPUがシステム制御を担い、NVIDIA GPUが大規模なAI学習・推論を処理する形だ。
1990年代のSoC検証から、2012年のWindows RT、そして現在のAI PCとAIデータセンターへ。COMPUTEXで示されたのは、Armの製品戦略だけでなく、台湾とともに歩んできた産業史でもあった。