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Physical AI実装へTechman Robot、NVIDIA・QCTと開発キットを発表

Posted on 2026/06/12



生成AIの進化により、産業界の関心はクラウド上のAIモデルや演算能力から、実世界でAIをどう活用するかへと広がっている。製造業にとっては、AIの計算能力を工場や物流現場の生産性向上へどう結び付けるかが重要な課題となっている。

Techman Robot(達明機器人)はCOMPUTEX 2026で、NVIDIAおよびQCT(Quanta Cloud Technology)と連携し、「Physical AI開発キット」を発表した。データ収集、モデル学習、仮想環境での検証、実機展開までを一貫して支援し、AIロボットの現場導入を加速する狙いだ。

同開発キットは、既存の協働ロボット(Cobot)とヒューマノイドロボット「TM Xplore I」の双方に対応する共通AIアーキテクチャを採用する。企業はAIビジョンやVLA(Vision-Language-Action)モデルを既存の生産ラインへ導入でき、将来的にヒューマノイドロボットへ展開する際も同じ開発基盤を活用できる。

導入プロセスは3段階で構成される。まず、VRデバイスとMOXIモーションキャプチャースーツを使い、熟練作業者の動作をデジタルデータとして取得する。次に、QCTのPhysical AI向けインフラとNVIDIA HGX H200、RTX PRO 6000 Blackwell GPU、NVIDIA Isaac GR00Tを活用し、ロボットに視覚認識、言語理解、タスク推論能力を学習させる。最後に、NVIDIA Isaac Lab Arena上で検証したモデルを、TM Xplore Iなどの実機へ展開する。

会場では、AIサーバー製造工程を想定したデモも披露された。ロボットが動的で非構造化された環境下で部材を認識し、自律的にピッキングする様子を示し、半導体、電子機器組立、スマート物流などへの応用可能性を訴求した。

Techman RobotのCOOである黄識忠氏は、台湾のAIハードウェアエコシステムを活用し、デジタルな計算能力を実際の生産現場の価値へ転換することが同社の役割だと説明した。

Techman Robotは2018年からOMRONと戦略的アライアンスを構築し、TMシリーズ協働ロボットをOMRONのグローバル販売網を通じて展開している。今回の開発キットは、協働ロボットとヒューマノイドを横断するPhysical AI戦略の中核として位置付けられる。



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