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FoxconnとSchneider Electric、AIデータセンター分野で戦略提携
Posted on 2026/06/15
写真提供:Foxconn Foxconn グループの劉陽偉会長(左)とSchneider Electricのオリヴィエ・ブルムCEO(右)が共同で協定に署名した。
AIインフラ競争はサーバーから電力・冷却システムへ
鴻海科技集団(Foxconn)とSchneider Electricは、次世代AIデータセンター向けソリューションの共同開発に向けた戦略提携を発表した。両社はサーバーシステム統合、エネルギーマネジメント、冷却技術を組み合わせることで、AIインフラの構築と大規模展開の加速を目指す。
生成AIの普及に伴い、世界各地でデータセンター需要が急速に拡大している。従来型のクラウドデータセンターと比較して、AIデータセンターはより高密度なコンピューティング環境を必要とするため、電力供給や冷却効率、エネルギー管理の重要性が高まっている。
業界では、AIインフラの競争軸がGPUやサーバー単体の性能から、システム全体の最適化やエネルギー効率へと移行しつつあるとの見方が広がっている。
今回の提携において、FoxconnはAIサーバー、ラックシステム統合、グローバル製造体制を提供する。一方、Schneider Electricは電力システム、冷却ソリューション、エネルギーマネジメント技術を担う。両社は迅速な導入を可能とするAIデータセンター向けリファレンスアーキテクチャの共同開発を進める方針だ。
Foxconnの劉揚偉董事長は、AIの急速な進化によりインフラ設計や構築手法そのものが変化していると指摘し、「より高効率でスケーラブルなAI導入環境の実現を目指す」と述べた。
Schneider ElectricのCEOであるOlivier Blum氏は、「AIの普及に伴い、コンピューティング需要だけでなくエネルギー需要も急速に増加している。今後は電力、冷却、デジタル技術を統合したアプローチが不可欠になる」と説明した。
両社は今後、モジュール型電力システム、液冷を含む冷却技術、エネルギー最適化、標準化されたデータセンター設計などの分野で協力を進める。また、再利用可能な設計フレームワークを構築することで、AIデータセンター導入の複雑さを低減し、世界各地での展開を支援する考えだ。
近年、NVIDIAやAMD、クラウドサービス事業者によるAIインフラ投資が拡大する中、データセンター業界では新たな分業体制が形成されつつある。サーバーや半導体メーカーに加え、電力供給、冷却、エネルギーマネジメントを担う企業の存在感も高まっている。
今回のFoxconnとSchneider Electricの提携は、AI産業が単なるハードウェア競争から、コンピューティング、電力、冷却、運用効率を含めたシステム全体の競争へ移行していることを示す動きといえる。今後、AI Factoryや大規模AIデータセンターの建設が進む中、算力の拡大とエネルギー効率の両立が重要なテーマとなりそうだ。