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ADATA TRUSTA「AI Scaler」メモリ・ストレージソリューションがGPUの限界を打破

Posted on 2026/06/17



ADATA Technology傘下のエンタープライズ向けストレージブランド「TRUSTA」は、COMPUTEX 2026において、AIソフトウェアとハードウェアを統合した「TRUSTA AI Scaler メモリ・ストレージソリューション」を展示した。中核となる「AI Scaler Toolkit」により、AIモデルの実行環境をGPUだけでなく、システムメモリ(DRAM)や高速SSDへ拡張し、企業のオンプレミスAI導入を支援する。

生成AIや大規模言語モデル(LLM)の活用が、クラウドから企業内システムへと広がるなか、データの機密性、法規制への対応、導入コスト、データのローカライゼーションが重要な課題となっている。一方で、大規模AIモデルはGPUメモリへの依存度が高く、高性能GPUを多数必要とすることから、導入コストや拡張性が企業のAI活用を進める上での課題となっている。

TRUSTA AI Scalerは、こうした課題に対応するために開発されたソフトウェア・ハードウェア統合ソリューションである。AI Scaler Toolkitにより、GPU、DRAM、SSDを組み合わせたメモリアーキテクチャを構築し、システム全体のリソースを効率的に活用できる。

TRUSTAによると、推論(Inference)では従来複数枚のGPUが必要だった構成を、システムメモリを活用した単一GPU構成へ最適化できる。また、ファインチューニングではGPU、DRAM、SSDを動的に組み合わせることで、柔軟なリソース拡張を実現し、AI導入コストを50%以上削減できるという。

AI Scaler Toolkitは無償のオープンソースとして提供され、特定のハードウェアに依存しない設計を採用している。Llama、Qwen、Mistral、Mixtral、GPT-OSS、DeepSeek、Phi、Gemmaなど主要なLLMに対応するほか、OpenClaw、NemoClaw、Hermes AgenticなどのAIエージェントにも対応し、Agentic AIの導入を支援する。

同ソリューションはCOMPUTEX 2026の【Best Choice Award 2026(AI部門)】を受賞し、AIインフラ、ソフトウェア・ハードウェア統合、オンプレミスAI導入における革新性が評価された。また会場では、最大15.36TBの容量を備える「TD7P51 ECO PCIe Gen5 エンタープライズSSD」も展示。U.2、E1.S、E3.Sフォームファクターに対応し、FDP(Flexible Data Placement)技術を採用することで、データ配置の効率化と高い信頼性を実現している。

ADATAは、AI時代に求められる競争力はハードウェア性能だけでなく、システムアーキテクチャやリソース運用の最適化にあるとしている。今後もTRUSTAブランドを通じて、エンタープライズSSD、メモリ、AIソフトウェアツールを統合したソリューションを強化し、企業のAIインフラ構築を支援していく方針だ。



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