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COMPUTEX 2026サステナブルデザインアワード「フラッグシップ部門」ASUSグループが金賞を受賞
Posted on 2026/06/23
【台北=2026年6月18日】アジアを代表するB2Bテクノロジー展示会「COMPUTEX」の主催団体の一つである台北市コンピュータ協会(TCA)は、ESG(環境・社会・ガバナンス)への関心が世界的に高まるなか、展示会業界においても持続可能性を重視した取り組みが加速していると発表した。展示テーマやブース設計、使用資材、販促手法に至るまで、出展企業はさまざまな工夫を凝らし、サステナビリティの概念を展示計画へ積極的に取り入れている。
アジア最大級のICT専門展示会であるCOMPUTEXでは、グリーン展示会の推進を目的に「Sustainable Design Award(サステナブルデザインアワード)」を設けている。出展企業に対し、「Reduce(削減)」「Reuse(再利用)」「Recycle(再資源化)」の3R理念をブース設計や展示運営へ反映することを奨励している。
COMPUTEX 2026開幕前日に実施されたプレゼンテーション審査および審査員による現地視察を経て、受賞企業は開幕式典で発表された。フラッグシップ部門では、ASUSグループが金賞、光宝科技(Lite-On Technology)が銀賞、BenQが銅賞を受賞した。
一方、16小間以下を対象とする「ライジングスター部門」では、Transcend Informationが金賞、香港系企業JBDが銀賞、定揚科技(Dynacolor)が銅賞を獲得した。
また、Gigabyte Technology、MediaTek、E Ink Holdings、Innodisk、CHARGEV、Avalue Technology、Ralli Intelligent Technology、ATEN International、Canon Inc. Taiwan、Promise Technologyの10社は、持続可能な展示ブースの基準を満たしたとして、「EcoBooth Certificate(サステナブルデザイン認証)」を授与された。
審査委員長は、「今年のCOMPUTEXでは、出展企業のESGに対する高い実践力が際立った。再生可能・循環型材料の活用に加え、使い捨て木工装飾や従来型印刷物をデジタルサイネージへ置き換えるなど、低炭素型展示会の実現に向けた具体的な取り組みが広がっている」と評価した。
ASUSグループ、再利用可能な展示設計で金賞
審査員によると、ASUSグループの展示ブースはコンセプトが明確で、テクノロジーとサステナビリティを高いレベルで融合している点が評価された。空間設計の完成度も高く、来場者の動線がスムーズで回遊性に優れる。
特に、水平配置された天井LEDディスプレーは従来のトラス構造による垂直演出の制約を打破し、デザイン性と環境配慮を両立。来場者に新たな展示体験を提供した。また、鉄骨やLEDなど再利用・再資源化が可能な資材を積極的に採用し、ブース自体も他展示会への転用が可能であるほか、車椅子利用者にも配慮したスロープ設計を導入したことから、審査員全員の高い評価を得てフラッグシップ部門金賞に選出された。
光宝科技、3つの「流れ」を融合した展示で銀賞
光宝科技は、「情報」「電流」「人の動線」という3つの流れを展示空間に統合し、デジタルとリアルを融合した独創的なブースを構築した。会場のコーナースペースを有効活用しながらデジタルコンテンツを組み合わせ、立体感のある3D観覧体験を実現した点も高く評価された。
主構造には再利用可能な鉄骨やLED設備を採用し、展示資材のリサイクル率は70%に達した。木工資材の使用量は前年から30%削減し、LEDによる製品情報表示は50%増加。紙媒体や印刷物の削減にも貢献したことから、フラッグシップ部門銀賞を受賞した。
BenQ、低炭素素材の採用で銅賞
BenQは色彩によるゾーニングを活用し、大規模展示空間におけるテーマの視認性と回遊性を向上させた。ポスターをLEDディスプレーへ置き換えたことで高い環境性能を実現したほか、工業技術研究院(ITRI)が開発した低炭素プラスチック木材とモジュール型アルミ構造材を床材・壁材に採用した。
これにより展示終了後に資材を100%分解・再利用でき、廃棄物ゼロを実現する展示モデルとして高い市場性が評価され、フラッグシップ部門銅賞を獲得した。
Transcend Information、源流での削減を徹底し金賞
Transcend Informationは、展示面積や構成を必要最小限に絞り込むことでエネルギー・資源消費の削減を実現した。モジュール構造により迅速な組み立て・解体が可能で、継続利用にも適している。
企業カラーを活かした統一感あるデザインに加え、省エネ型ライトボックスを採用することで、ブランド訴求と環境配慮を両立。展示什器は店舗で再利用し、その他家具はレンタル方式を採用するなど、資源循環への取り組みが評価され、ライジングスター部門金賞を受賞した。
JBD、段ボール素材を全面採用し銀賞
JBDはCOMPUTEX初出展ながら、段ボールを単一素材として展示全体に採用した点が高く評価された。資材のリサイクル性向上に加え、軽量化による輸送時のCO₂排出削減にも寄与している。
また、自社製品をモチーフとしたロボット演出がデザイン性と遊び心を兼ね備え、展示システム全体にも高い統一感と継続利用性が見られた。素材壁面の再利用性も評価され、ライジングスター部門銀賞に選ばれた。
定揚科技、デジタル情報テーブルで銅賞
定揚科技は「ペーパーレス」「デジタル化」「展示資材の循環利用」をテーマに掲げ、今回新たにデジタル情報テーブルを導入した。来場者と説明員とのコミュニケーションを促進する仕組みとして、小規模ブースながら高い独自性を示した。
モジュール型展示棚や収納設備は会場条件に応じて柔軟に構成変更が可能で、折り畳み式設計により保管効率や輸送コスト削減にも貢献する。展示テーブルとPCを一体化することで販促物の使用量も抑制し、ライジングスター部門銅賞を受賞した。