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ProLogium、電動航空分野への展開を加速

Posted on 2026/06/23



写真提供:ProLogium
オランダElysian Aircraftと次世代バッテリーの航空用途を共同評価 ゼロエミッション航空の実現に向け協業

航空業界で脱炭素化への取り組みが進むなか、バッテリー技術は電動航空機の実用化を支える重要な基盤技術として注目を集めている。台湾の次世代バッテリーメーカーProLogium Technology(輝能科技)は、オランダの電動航空機メーカーElysian Aircraft BVと協力覚書(MoU)を締結し、次世代バッテリーの航空用途について共同で評価・検討を進めると発表した。

今回のMoUでは、全電動航空機向けバッテリーセル、モジュールおよびバッテリーパックへの適用可能性を評価するとともに、将来的な共同開発についても協議を進める予定である。

両社はまず、既存の次世代バッテリープラットフォームを用いた標準評価を実施し、航空用途向けに最適化したカスタムバッテリーの開発可能性についても検討する。対象となる技術は、バッテリーパックレベルで320~420Wh/kgのエネルギー密度を想定しており、航続距離約750~1,000km級の大型電動航空機への適用を視野に入れる。

航空分野では、CO₂排出量削減やエネルギー効率向上への要求が高まる一方、高エネルギー密度、安全性、軽量化、システム統合など、バッテリーに求められる技術要件は極めて厳しい。特に航空用途では、自動車分野以上に厳格な安全基準や認証制度への対応が必要とされており、実用化に向けては長期的な技術検証が不可欠となる。

また、両社は欧州域内でのバッテリー供給・製造体制についても評価を進める。地域内でのサプライチェーン構築により、物流距離の短縮や供給網の強靭化に加え、ライフサイクル全体でのCO₂排出量削減にもつながる可能性があるとしている。

今回の協業は、ProLogiumが電気自動車向けに加え、航空分野など高付加価値市場への展開を進める取り組みの一環となる。

ProLogium創業者兼CEOの楊思枬(Vincent Yang)氏は、「次世代バッテリーは電気自動車だけでなく、将来のエネルギー転換や新たなモビリティの実現においても重要な役割を担う。航空分野ではエネルギー密度、安全性、軽量化に対してより高い要求があるため、今回の協業を通じて電動航空機への適用可能性を着実に検証していきたい」とコメントした。

Elysian Aircraft共同CEO兼CTOのRob Wolleswinkel氏は、「電動航空の実現には、バッテリーセルだけでなく、航空機全体を支える技術・サプライチェーンの構築が重要となる。今回の協業を通じ、安全かつスケーラブルなゼロエミッション航空を支える次世代バッテリー技術の可能性を評価していく」と述べた。

両社は今後、本MoUに基づき、次世代バッテリーの航空用途に関する技術検証を進めるとともに、電動航空分野における将来的な協業の可能性について検討を進めるとしている。



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