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MediaTek、価格体系を見直し AI需要拡大で半導体サプライチェーンのコスト上昇続く
Posted on 2026/06/25
台湾の大手ファブレス半導体メーカーMediaTek(聯發科技)はこのほど、世界的な半導体サプライチェーンのコスト上昇を受け、顧客向けに製品価格体系を見直す方針を通知した。安定した供給体制の維持と今後の技術開発への継続的な投資を目的としている。
MediaTekによると、現在の半導体業界では部材不足、生産能力の逼迫、サプライヤーの納期長期化に加え、原材料費や物流コストの上昇が続いており、製造コスト全体が大幅に増加しているという。こうした状況は同社だけでなく、半導体サプライチェーン全体が直面する共通の課題としている。
同社はこれまで、サプライヤーとの条件見直しや業務効率化、リソースの最適化などを進めることでコスト吸収に努めるとともに、顧客への安定供給を維持してきた。しかし、コスト上昇が長期化していることから、供給能力の確保や研究開発投資を継続するため、価格体系の見直しが必要と判断したとしている。
価格改定の詳細については、各顧客を担当する営業担当者を通じて個別に説明する予定だ。
半導体業界では現在、ウエハー製造、メモリー、材料、物流など幅広い分野でコスト上昇が続いている。AI向け計算需要の急拡大に伴い、先端プロセスやHBM(高帯域幅メモリー)をはじめとする主要部材の需給も一段と逼迫している。
MediaTekの蔡明介董事長は先日の株主総会で、AI需要の拡大により主要部材の調達コストが上昇していることに言及し、市場環境を踏まえた適切な価格調整の可能性を示していた。今回の価格体系見直しは、AI時代における半導体サプライチェーン全体のコスト構造の変化を反映した動きとして注目される。