製品情報

InnoVEX 2026 Robotics 部門受賞Diden Robotics DIDEN Walker

Posted on 2026/06/26



企業名:Diden Robotics
國籍:South Korea (Republic of Korea)
分野:Robotics
技術紹介:
韓国のロボティクススタートアップ DIDEN Robotics は、造船所をはじめとする過酷な産業現場向けに、Physical AI(フィジカルAI)を活用した産業用ロボットプラットフォームを開発している。2024年3月、KAIST(韓国科学技術院) ヒューマノイドロボット研究センター出身の4人によって設立され、アクチュエータ、電気・機械設計、歩行制御、Vision AI、Sim-to-Realまでを一貫して自社開発する垂直統合型の技術体制を強みとする。

同社は共通のソフトウェア・ハードウェア基盤上で稼働する3種類の産業用ロボットを展開する。

主力機種「DIDEN Spider」は、電気永久磁石(EPM)を用いた磁気吸着脚を備える四足歩行ロボットで、鋼板製の垂直壁面を自在に移動できる。直径60cmの狭い開口部を通過しながら、垂直面でも最大30kgのマニピュレータを搭載可能であり、Samsung Heavy Industries、Hanwha Ocean、HD Hyundai の韓国大手造船会社で実運用が進められている。

「DIDEN Walker」は磁気吸着脚を採用した二足歩行ロボットで、狭隘空間への進入性を高めるためマニピュレータを一体化したモデルである。四足機ではアクセスが困難な設備内部での点検・保守作業を想定し、2026年第2四半期の実用化を目指して評価試験を進めている。

さらに、「DIDEN Humanoid」は14自由度・双腕構成を採用した約50kg級のヒューマノイドで、両腕合計30kgの可搬能力を備える。溶接、塗装、設備点検、バルブ操作といった産業現場で重要な作業に対応し、人手不足や危険作業の自動化を支援する。

3機種はいずれも、独自開発したEPM磁気グリッパー、中空シャフトアクチュエータ、MPC(モデル予測制御)と強化学習を組み合わせた歩行制御、高速状態推定、Vision AI、SLAM、自律移動技術、さらにシミュレーション環境と実機学習を連携させるSim-to-Realデータパイプラインを共通基盤として採用している。特にアクチュエータは、ピークトルク密度194Nm/kgを実現し、主要ロボットメーカーを上回る性能を訴求する。

現在、同社には28名のエンジニアが在籍し、そのうち11名はKAISTのヒューマノイド研究プログラム「Hubo Lab」の出身者で構成される。累計5百万米ドル超の資金調達に加え、総額1,300万米ドル規模の共同研究プロジェクトを通じて4百万米ドル超の政府助成を獲得している。また、NVIDIA GTC 2026の基調講演オープニングでも技術が紹介されるなど、産業用Physical AI分野の有力企業として注目を集めている。

同社は、「人が安全に立ち入れない場所で、人に代わって作業を行う産業用Physical AIのオペレーティングシステムを構築する」ことを掲げ、造船や重工業を皮切りに、世界の製造現場における危険作業の自動化と生産性向上を目指している。
≫公式サイト:
https://www.didenrobotics.com/en/




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