製品情報
InnoVEX 2026 Semiconductor Applications 部門受賞企業Quobly半導体製造技術
Posted on 2026/07/01
企業名:Quobly
國籍:France
分野:Semiconductor Applications
技術紹介:Alloy Quantum Computer Series
フランスの量子コンピューティング・スタートアップ Quobly は、半導体製造技術を活用したスケーラブルかつフォールトトレラント(誤り耐性)を備える量子コンピューターの開発を進めている。17年以上にわたる量子デバイス研究の成果に加え、半導体産業の量産技術や製造インフラを活用することで、高性能かつ実用性の高い量子コンピューターの実現を目指す。データセンターや高性能コンピューティング(HPC)環境への統合を前提としたアーキテクチャを採用し、既存の計算基盤との親和性を高めている。
同社は、半導体大手 STMicroelectronics をはじめ、SOI(Silicon on Insulator)基板メーカー Soitec、原子力・エネルギー大手 Orano、産業ガス大手 Air Liquide などと産業エコシステムを構築し、量子コンピューターの産業化を推進している。
2026年には、第1弾製品となる「Alloy Pioneer」シリーズを投入する予定で、6~29量子ビット(Qubit)構成をラインアップする。従来の量子デバイスとは異なり、既存のCMOS半導体製造ラインで製造可能なトランジスタベースの量子プロセッサを採用することが特徴であり、量子コンピューターの量産性とコスト競争力の向上を目指す。
今後は、量子プロセッサと制御回路を同一チップ上に集積することでシステム全体の効率を高めた「Alloy Scale」シリーズを展開する計画である。プラグアンドプレイ方式による拡張性を備え、最大1,000量子ビット級まで段階的なアップグレードを可能とする。
さらに2032年には、100万量子ビット規模の大規模量子コンピューター「Alloy Infra」シリーズの実用化を目標に掲げる。誤り耐性を備えた大規模量子計算基盤の構築により、創薬、材料開発、金融シミュレーション、人工知能(AI)など計算負荷の高い分野での産業利用を視野に入れる。
Quoblyは、半導体製造技術と量子コンピューティングを融合させる独自アプローチにより、研究開発段階にとどまってきた量子コンピューターを量産可能な産業技術へと進化させ、次世代コンピューティング市場の基盤構築を目指している。
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