製品情報
ICTGC 優勝者Linque(ドイツ)ナノ秒レベルでネットワーク再構成 Linqueが光通信の新たな可能性を拓く
Posted on 2026/07/06
技術名:シリコンフォトニクス集積回路(Photonic Integrated Circuits:PICs)によるオールオプティカルスイッチング技術
企業名:Linque
国・地域:ドイツ
技術紹介:
ドイツ・ミュンヘンに本拠を置く半導体スタートアップのLinqueは、次世代AIおよびクラウドコンピューティング向けのシリコンフォトニクス集積回路(PICs)を開発している。急増するAIワークロードに対応するため、データセンターネットワークの高速化と省電力化を両立する光通信基盤の実用化を目指している。
同社の中核技術は、大規模フォトニック集積回路を活用したオールオプティカルスイッチングにある。従来のデータセンターでは、信号処理の過程で光信号と電気信号の相互変換が繰り返されるため、遅延や消費電力の増大が課題となっていた。Linqueは光電変換を最小限に抑え、光信号をそのまま伝送・制御することで、超高速かつ高効率なデータ通信を実現する。
AI、大規模データ解析、IoT、クラウドサービスの普及に伴い、データセンター内部の通信量は急速に増加している。Linqueの技術はこうした需要に対応し、超広帯域通信とナノ秒レベルのネットワーク再構成を可能にすることで、AI時代に求められる柔軟かつ高性能なネットワークインフラを支える。
また、チップ内部で光子(フォトン)を利用して情報を伝送・処理することで、従来システムと比べて大幅な省エネルギー化を実現する。電力消費の削減に加え、データセンターにおける冷却負荷の低減にも寄与し、持続可能なAIインフラ構築を後押しする。
さらに、高クロック動作への対応、低遅延、高エネルギー効率、優れた拡張性を兼ね備えている点も特徴だ。シリコンフォトニクス技術と独自アルゴリズムを組み合わせることで、量産性と実装性を確保しながら、大規模データセンターへの展開を見据える。
Linqueは、光を活用した次世代半導体技術によって、AI主導のデジタル社会を支える通信基盤の刷新に挑戦している。