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鴻海の劉揚偉董事長、AIコンピューティング需要は今後3~5年も高成長が続くと予測 ソブリンAIインフラの整備が加速、AIプラットフォーム企業への転換を推進

Posted on 2026/07/08



鴻海精密工業(Foxconn)の劉揚偉董事長は、世界的なAIコンピューティング需要は今後も力強い成長が続くとの見方を示した。現在の需要は主にAIモデル開発企業、クラウドサービス事業者(CSP)、政府機関、企業の4つの分野から生まれており、特に政府と企業によるAI活用はまだ立ち上がり段階にあることから、今後3~5年間はAIインフラ投資が引き続き拡大し、需要が減速する兆候は見られないと述べた。

劉董事長は7日、「台湾ベンチャーキャピタル・プライベートエクイティ年次大会」に登壇し、生成AIの急速な普及を背景に、各国でAIの自主性確保に向けた取り組みが加速していると説明した。世界のAI産業は、「データ主権(Data Sovereignty)」から「ソブリンAI(Sovereign AI)」へ、さらに「ソブリンAIインフラ(Sovereign AI Infrastructure)」へと進化する新たな段階に入りつつあるとの認識を示した。

AI戦略については、台湾は世界有数のAIハードウェア供給網という強みを持つ一方、PCやスマートフォン産業の発展を振り返ると、高い付加価値を生み出したのはハードウェアメーカーではなく、プラットフォームやエコシステムを構築した企業だったと指摘した。そのため鴻海は、ハードウェア、ソフトウェア、サービスを融合したAIプラットフォーム企業への転換を引き続き推進し、AIエコシステムの構築を通じて新たな成長を目指す考えを示した。

また、同氏は鴻海グループのスタートアップ投資戦略にも言及した。投資先の評価では、市場環境に加え、経営チームの実行力、事業シナジー、投資後の企業価値向上、さらには出口戦略(Exit Strategy)までを重視しているという。近年は投資成果も徐々に表れており、グループ傘下のIC設計関連企業1社が今年中にも台湾証券取引所のイノベーションボードへの上場(IPO)を計画していることを明らかにした。

生成AIやAgentic AI、ソブリンAIの普及を背景に、世界各国でAIインフラ投資が加速している。AIコンピューティング基盤の整備が進展する中、AIサーバー市場は中長期的な成長が続くとみられ、台湾のAIサプライチェーンにも新たなビジネス機会が広がると期待されている。



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