ニュース

Phison・潘健成CEO:AIインフラの拡大がAI推論需要を牽引 エンタープライズSSDとNAND市場は逼迫状態が継続

Posted on 2026/07/09



生成AIがモデル学習(Training)の段階から大規模なAI推論(AI Inference)へと移行する中、エンタープライズ向けストレージ市場の需要が拡大している。NANDフラッシュコントローラーおよびストレージソリューションを手掛けるPhison Electronics(群聯電子)は、クラウドサービス事業者(CSP)やAI関連顧客からの受注が引き続き堅調で、一部のAIプロジェクトでは受注の見通しが2027年前半まで延びていることを明らかにした。AI時代におけるデータ量の増加を背景に、エンタープライズ向けストレージインフラへの需要は中長期的に拡大が続くとの見方を示している。

PhisonのCEOである潘健成(K.S. Pua)氏は、「NANDフラッシュ市場は依然として需給が逼迫しており、供給不足が大きく改善する兆しはまだ見られない」と説明した。その上で、AI推論の普及に伴い、高容量・高信頼性を備えたエンタープライズSSDやAIストレージソリューションが、AIインフラを支える重要な基盤になるとの認識を示した。

同社は近年、Design-in戦略を通じてエンタープライズSSDや高付加価値コントローラー製品の展開を強化する一方、価格競争の激しいコンシューマー向けRetailストレージ事業の比重を縮小している。6月にはMobile Controllerの出荷数量が前年同月比47%増となったほか、PCIe SSD Boot Driveの出荷は前年同期比56倍に拡大し、AIサーバーや汎用サーバー、AIネットワーク関連市場の旺盛な需要を反映した。

こうしたAIストレージ需要の拡大を背景に、Phisonの6月連結売上高は248億5,300万台湾ドルとなり、前月比9%増、前年同月比301%増を記録した。第2四半期および2026年上半期の売上高も過去最高を更新しており、市場ではAIインフラ投資の拡大に伴い、エンタープライズSSD、NANDフラッシュ、ストレージコントローラーなど台湾ストレージ関連サプライチェーンの重要性が今後さらに高まるとみられている。




Back