ニュース

施振榮氏、台湾GloRaアライアンスを構想 国際無線通信標準への参画目指す

Posted on 2026/08/11



【台北=2026年8月5日】
台湾のICT産業は、パソコンやスマートフォンを中心としたハードウェア製造から、AI無人システムを核とする大規模システムインテグレーションの時代へ移行しつつある。AI IoTアライアンス(AI物聯網大聯盟)の栄誉会長である施振榮(スタン・シー)氏は、「AI無人システム×通信レジリエンス×サイバーセキュリティ応用フォーラム」において、台湾が「テクノロジーアイランド」から「イノベーション・シリコンアイランド」へ進化し、Physical AI時代の新たな産業価値を創出するとの展望を示した。また、長距離無線通信規格「GloRa」の普及を通じ、国際通信標準の形成にも積極的に関与していく考えを明らかにした。

台湾のテクノロジー産業はこれまで、パソコンやスマートフォンなどの小型システムを中心としてきたが、現在は無人システムなどの大型システム統合の分野へと進展している。台湾は、ハードウエア・ソフトウエアの主要部品やエッジコンピューティング(Edge Computing)向けチップで高い技術力を持っている。今後は、国際的な長距離無線通信規格においても主導権を発揮することを目指している。その一環として、2020年に台湾全球無線平台策進会(GloRa)を設立し、業界団体などの力を結集してGloRaプロトコルの普及を推進している。

施氏はまた、台湾のテクノロジー力を太平洋島しょ国など資源が限られた地域に導入する取り組みを進めていると紹介した。台湾外交部(外務省)の「栄邦計画」に呼応するもので、来月パラオで開催される島しょ国会議で成果を示す予定だという。

さらに、義隆電子と雷虎科技についても言及した。両社は昨年、同じ場で顔を合わせたことをきっかけに、協力プロジェクトとMOU(覚書)の締結につながった。施氏は、「台湾最大の力は、エコシステム全体の協力によって生まれるレジリエンスにある」と強調し、今後も台湾の技術力を生かして世界にさらに貢献していきたいとの考えを示した。



Back