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義隆電子(ELAN) On-Device AIチップと改良版GELanNetアルゴリズム、高速飛行するドローンの追跡に対応
Posted on 2026/08/13
義隆電子の葉儀晧董事長は「AIチップが自律型無人システムをどう支えるか」をテーマとした講演で、同社がEdge AI(エッジAI)やOn-Device AI(デバイス上AI)を活用し、スマート交通、ADAS(先進運転支援システム)、無人システム(ドローン、ロボット犬)などへの技術開発と応用を進めていると説明した。
葉氏によると、システムの中核となるのは、CPU、GPU、NPUを搭載した低消費電力AI SoCで、GELanNetアルゴリズムと組み合わせることで、オープンソースコードの約3分の1の演算能力で処理できるという。AI処理では「物体検出」「分類」「追跡」を重視している。
また、Edge AIからOn-Device AIへと進み、AIチップをカメラ側に直接組み込むことで、データ伝送に伴う遅延を大幅に抑え、通信帯域やハードウエアのコストも削減できると強調した。
データ学習の不足や、雨天、夜間、魚眼レンズによる画像の歪みなどの極端な環境への対応については、生成AI技術を活用したデータ拡張(Data Augmentation)により、さまざまな状況をシミュレーションし、モデルの学習を最適化している。
ドローンへの応用は、スマート交通やADASよりも複雑で、人や車両だけでなく、建物、樹木、作物なども識別する必要がある。さらに飛行速度も速く、SoCチップとAIモデルの開発にはより高い技術的難度が求められる。
葉氏は、現在、台湾製を掲げるドローンでも、主要チップには台湾製でない部品が多く使われていると指摘。同社は今年末までに、画像処理に必要な主要チップの全面的な現地化(A級)を実現し、台湾のサプライチェーンのレジリエンス強化につなげる方針を示した。