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Techman Robot、Physical AIの製造現場への実装を加速 Real–Sim–Realで仮想と現実のギャップを縮小、AI Cobotとヒューマノイドロボットを両軸に展開
Posted on 2026/08/19
台湾のロボットメーカーTechman Robot(達明機器人)は、「2026台北国際オートメーション工業展」で最新のAI Roboticsソリューションを披露した。「SEE・THINK・ACT」をコンセプトに、AIスマート物流、半導体製造、電子検査、アジャイル導入などの応用分野に焦点を当て、Real–Sim–Realのプロセスを通じて、Physical AIを仮想シミュレーションから実際の生産ラインへ導入する際に生じる「Sim-to-Real」のギャップ解消を目指す。
Physical AIやヒューマノイドロボットへの関心が高まる中、製造業にとって重要なのは、ロボットを既存工場に安全かつ安定的に導入し、実際の作業を遂行できるかどうかだ。Techman Robotは、ロボットに内蔵したビジョンシステムで実環境を認識し、3D環境を再構築。そのデータを基に自動ポイント生成や迅速なティーチング、NVIDIA Omniverseによるシミュレーション検証を行い、AI空間認識技術を活用して実機へ展開することで、仮想環境と実際の生産現場とのエンジニアリングギャップを低減する。
半導体製造分野では、「AI Positioning」技術を披露した。1枚の2D画像から3D空間上の位置を認識し、ロボットアーム、搬送容器、製造装置の相対位置を把握することが可能で、FOUPやMagazineの搬送、産業機械への部材投入・取り出しなど、高精度が求められる自動化工程への応用を想定する。
ヒューマノイドロボットでは、「Physical AI for Factory」をコンセプトとする「TM Xplore I」を展示した。倉庫でのケースピッキングや部材搬送、ワークステーション間の受け渡しなど、工場内物流の作業に対応する。既存工場の狭い通路でも運用しやすい設計とし、生産ラインを大幅に改修することなく導入できることを目指している。
Techman Robotはさらに、既存のAI Cobotとヒューマノイドロボット「TM Xplore I」を組み合わせた「AIデュアルエンジン」戦略を推進する。両プラットフォームでAIビジョン、VLA(Vision-Language-Action)マルチモーダルモデル、ロボット学習技術を共有し、ヒューマノイドロボットの開発で蓄積したPhysical AI技術を既存の協働ロボットにも展開する。
Techman Robotの黄識忠COOは、現在の産業界にシミュレーションツールが不足しているわけではなく、真の課題はシミュレーションで得られた成果を実際の生産ラインでも正確に機能させることにあると指摘。Real–Sim–Realを通じ、実環境の認識と3D再構築からシミュレーション検証、AI空間認識、実機導入までをつなぎ、Physical AIを技術検証の段階から実際の製造現場へと展開していく考えを示した。
AIとロボットの融合が製造現場で進む中、Techman RobotはAI Cobotからヒューマノイドロボット、Physical AIへと技術領域を拡大している。ビジョン認識、シミュレーション、空間認識、ロボット制御を組み合わせ、半導体、電子機器製造、工場内物流などへの実装を加速していく。