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零壹科技、AI・サイバーセキュリティ需要に照準 半導体増産効果で4分野の成長を見込む
Posted on 2026/08/25
写真提供:Zero One Technology Co., Ltd.
台湾のITソリューション企業、零壹科技(Zero One Technology)は、TSMCの生産能力増強を背景に、半導体需要の拡大がICT機器製造業の需要を押し上げるとの見方を示した。今後5年以上にわたり製造業向けのIT関連需要は堅調に推移するとみており、今後5年、さらにその先の5年間でアプリケーション市場が本格的な成長局面を迎えると予想する。AI、クラウド、サイバーセキュリティ、ICTインフラの4分野で商機が同時に拡大すると見込んでいる。
零壹科技は60社を超える代理店ブランドを擁するエコシステムを構築しており、顧客のニーズに応じて複数の製品・技術を組み合わせたソリューションを提案できる点を強みとしている。
企業における「主権AI」の本質は、データをクラウドに保存するかオンプレミスで管理するかという二者択一ではない。企業がグローバルなAIモデルやクラウドの革新的なサービスを活用しながら、データの管理、アクセス権限の統制を維持し、事業運営と意思決定の自主性を確保できるかが重要になる。企業はデータの機密性、法令・規制への対応、クラウドとオンプレミスを組み合わせたIT環境などを踏まえ、自社に適したAIの導入・運用とガバナンスの仕組みを設計する必要がある。
AIを経営戦略から実際の導入へとつなげるため、零壹科技の沈柏延氏は、企業がAIを実装する際の4つの重要な判断ポイントを挙げる。
第1は「アーキテクチャーを先行させる」こと。計算能力、ネットワーク、ストレージ、運用・保守の機能を備えたAI-ReadyなIT基盤を構築する。
第2は「データを中核に据える」こと。利用可能で、継続的に更新でき、追跡可能なデータやナレッジの供給体制を整える。
第3は「ガバナンスで支える」こと。権限管理、監視、監査、サイバーセキュリティ対策をAIのライフサイクル全体に組み込む。
第4は「業務プロセスと連携させる」こと。既存システムや業務プロセス、例外処理、KPIとAIを接続し、管理可能な事業運営能力として定着させる。
零壹科技は、AIへの変革を1社だけで完結させることは難しいと指摘する。メーカーの技術、SI(システムインテグレーション)、ソフトウエアサービスに加え、企業側が持つ業務プロセスや業界知識を継続的に統合、検証、改善する必要があるためだ。零壹グループは、単一の製品やAIモデルを起点とするのではなく、世界各地の技術と台湾を含む各地域の産業ニーズを結び付け、現場のITハードウエア・ソフトウエアパートナーが実際に提供できる統合ソリューションの構築を支援する役割を担う。
台湾市場については今後も安定した成長を見込む。海外事業では中国に加え、ベトナム、タイなど東南アジアに3拠点を展開している。今後3年間は、現地企業との投資・提携を通じて有力な企業やチームを発掘し、海外事業の拡大を加速する方針だ。
零壹科技は、AIとサイバーセキュリティを今後も継続的に成長・投資を進める2大分野と位置付ける。半導体メーカーの生産能力増強に伴いICT機器製造業の需要が拡大するなか、AI、クラウド、サイバーセキュリティ、ICTインフラの4分野で市場機会が同時に広がるとみている。