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ASEの呉田玉COO「AIの次の段階は異分野融合へ」台湾半導体産業、AIインフラ投資とグローバル連携を加速

Posted on 2026/09/01



ASE Technology Holding(日月光投資控股)の最高執行責任者(COO)を務める呉田玉氏は8月31日、AIの発展はまだ初期段階にあり、現在は主に人類が長年蓄積してきた知識や経験を基盤としていると指摘した。今後、医療や製薬、化学など異なる分野との融合が進めば、AIが生み出すイノベーションの可能性はさらに大きく広がるとの見方を示した。

呉氏によると、現在のAIが持つ重要な能力の一つは、人間の知識をデジタル化、定量化、モジュール化し、成功した知識や経験を迅速に展開できることにある。一方、AIの長期的な価値は既存の仕事を単純に代替することではなく、異なる分野の知識を融合することで、これまで人間が解決できなかった、あるいは発想できなかった課題に取り組むことにあるという。
製薬やがん研究などを例に挙げ、デジタル技術と医療、化学などの専門知識をAIによって組み合わせることで、新たなイノベーションにつながる可能性があるとした。

一方、AIインフラへの投資拡大に伴い、半導体の生産能力だけでなく、人材、土地、資金、電力などをめぐる需要も急速に高まっている。呉氏は、台湾がIC設計、半導体製造、パッケージング・テストから電子機器製造まで幅広いサプライチェーンを持つことから、世界的なAIインフラ需要の拡大に対応するため、さらなる効率向上、生産能力の拡大、関連投資の加速が必要になるとの考えを示した。

同時に、台湾が現在AIサプライチェーンで重要な位置を占めているからといって、代替不可能な存在だと考えるべきではないとも指摘した。AI投資の拡大によって世界的に資源獲得競争が強まる中、台湾は国内の半導体・AIインフラを強化するとともに、海外の産業パートナーとの連携をさらに深めていく必要があるという。

呉氏の見方では、AIが半導体産業にもたらす影響は、短期的な半導体需要の増加だけにとどまらない。AIが既存知識の学習・活用から異分野の知識融合へと進む中、それを支える演算能力や製造能力、インフラをいかに提供するかが、次のAIイノベーションを支える重要な要素となりそうだ。



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