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台湾、量子時代に備え初の国産ポスト量子暗号チップ NIST国際標準3規格に対応、ポスト量子セキュリティー供給網の構築を加速
Posted on 2026/09/07
写真出典:デジタル発展部デジタル産業署
台湾が独自開発し、NISTのポスト量子暗号(PQC)3規格に対応したセキュリティーチップ
量子コンピューティングの急速な発展に伴う暗号セキュリティー上の脅威に対応するため、台湾デジタル発展部デジタル産業署の指導の下、工業技術研究院(ITRI)と匯智安全科技は、国内初となるNISTのポスト量子暗号(PQC)3規格に対応した汎用型ポスト量子セキュリティーチップを開発した。9月3日、SEMICON Taiwan 2026で「SECPAASポスト量子セキュリティーチップ発表会」を開催し、正式発売を発表した。国産チップを基盤に、ポスト量子セキュリティー機器・アプリケーションの開発を促進し、国内サプライチェーンの構築につなげる。
デジタル発展部の楊佳玲次長は、量子コンピューティングによる暗号セキュリティーへの脅威に対応するため、デジタル産業署がポスト量子セキュリティー分野への取り組みを進めていると説明した。国産セキュリティーチップやセキュリティー製品の研究開発から、重要インフラへの導入まで取り組みを広げ、「ポスト量子セキュリティー産業アライアンス」の設立、「ポスト量子暗号移行ガイドライン」の策定、「ポスト量子セキュリティーソリューション研究開発・検証補助事業」を推進している。
今後も台湾のICT・サイバーセキュリティー企業との連携を深め、自主的なサプライチェーンを強化することで、産業全体のサイバーセキュリティー・レジリエンスと国際競争力の向上を目指す。
今回発表した国産ポスト量子セキュリティーチップは、2年間にわたる設計、開発、検証を経て製品化した。ITRIが開発したポスト量子暗号の汎用シリコンIP技術を匯智安全科技に技術移転し、同社がセキュリティーチップの統合設計と量産を実現した。
同チップは、NISTのFIPS 203、FIPS 204、FIPS 205の3つの国際ポスト量子暗号規格に対応する。ハードウェア・セキュリティー・モジュール(HSM)、ネットワーク通信機器、セキュリティー機器、産業制御機器、IoT機器など幅広い用途への展開を想定している。
国産の汎用型チップを活用することで、ポスト量子セキュリティー製品の開発・統合におけるハードルを下げ、国内でのアプリケーションやソリューションの実用化を促進する。これにより、産業界におけるポスト量子暗号への移行範囲を広げるとともに、国際的なポスト量子セキュリティー市場での事業機会の獲得を後押しする。
発表会には、IC設計・半導体、ICT機器、セキュリティー、サイバーセキュリティー、認証サービス、ベンチャーキャピタル、業界団体などの代表が参加した。チップの設計・製造から応用分野まで、サプライチェーンの川上・川下企業が一堂に会し、国産ポスト量子セキュリティーチップの多様な機器・アプリケーションへの導入を見据え、台湾国内のポスト量子セキュリティー・サプライチェーン構築を加速する契機となった。