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MediaTekの蔡力行CEO「AI時代はサプライチェーンの統合力が問われる」 台湾、半導体製造からデータセンター、ロボット分野へ展開

Posted on 2026/09/07



MediaTek(聯発科技)の副董事長兼CEOを務める蔡力行氏は、SEMICON Taiwan 2026のフォーラムで、PC、インターネット、スマートフォン、そして現在のAIに至るまで、世界のテクノロジー産業に大きなイノベーションの波が起きるたびに、台湾は重要な役割を担ってきたと述べた。AIによる新たな技術革新が進む中、台湾が持つ半導体、電子機器製造、サプライチェーンに加え、新技術を迅速に量産へ移行できる能力が、次の成長を支える重要な競争力になるとの見方を示した。

AI関連の生産能力が逼迫する中、蔡氏はフォーラムでTSMCやASE Technology Holding(日月光投資控股)、Unimicron Technology(欣興電子)などのサプライチェーン企業に対し、2027~2029年により多くの生産能力を確保できないかと問いかけた。ユーモアを交えた発言だったが、AI需要の急拡大に伴い、ウエハー製造から先進パッケージング、IC基板まで、サプライチェーン全体の生産能力が重要性を増していることを示す一幕となった。

蔡氏は、台湾の強みはハードウェアの製造基盤だけではないと指摘する。世界の顧客と共同で新技術を開発し、求められるスケジュールに合わせて製品を迅速に量産へ移行できることも重要な競争力だとした。顧客、サプライヤー、台湾の産業エコシステムが連携することで、継続的に新たな付加価値を生み出せるとの考えを示した。

AIの応用範囲が広がるにつれ、台湾産業の役割も半導体や電子機器の製造から、システムレベルへ拡大する可能性がある。蔡氏は、台湾はハードウェアインフラに強みを持つ一方、ソフトウェア分野にはさらなる成長の余地があると指摘。今後はデータセンターやヒューマノイドロボットなどの新領域でも、システム統合力と海外の技術パートナーとの協業を生かし、新たな市場を開拓できるとの見方を示した。

AIは今後、現時点では想像できない新たな用途を数多く生み出すとみられる。台湾が半導体、電子機器製造、サプライチェーン統合、迅速な量産化という強みを維持しながら、世界の顧客や技術パートナーとの連携を深めることで、AI産業が半導体からデータセンター、ロボット、システム応用へと広がる中、引き続き重要な役割を担うことになりそうだ。



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