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MediaTek陳冠州COO「Token経済、2030年に5,000億ドルへ」AI処理、クラウドから端末へ
Posted on 2026/09/16
MediaTek(聯発科技)の総経理兼COO(最高執行責任者)を務める陳冠州氏は9月15日、生成AIやAgentic AIの急速な発展に伴い、AIが生成するTokenを軸とした「Token経済」が今後さらに拡大し、2030年には5,000億米ドル規模に達するとの見通しを示した。成長を支える要因として、AIへのアクセス端末の多様化、クラウドとエッジを組み合わせたハイブリッドコンピューティング、AIユーザー層の拡大の3点を挙げた。
陳氏によると、これまでTokenの生成は主にクラウド上の大規模AIデータセンターが担ってきた。しかし、オンデバイスAIの処理能力が向上することで、今後はスマートフォンやPCなどの端末も分散型の演算リソースとして機能し、小規模な「AI Factory」が数多く生まれる可能性がある。2030年には世界のToken利用量が現在の24倍以上に拡大すると予測する。
AIを利用するユーザー層の広がりもToken需要を押し上げる。現在は生産性向上を目的にAIへ投資する企業ユーザーが中心だが、Agentic AIがスマートフォンをはじめとする各種デバイスへ普及すれば、一般消費者によるAI利用も拡大するとみている。
こうした動きは、MediaTekが進めるEdgeからCloudまでをカバーするAI戦略とも重なる。同社はスマートフォン、自動車、IoT、AIデータセンターへAI技術の展開を広げている。AI処理が集中型データセンターからハイブリッド・分散型へと広がる中、1W当たりに生成できるToken数やToken当たりのコストも、AIコンピューティングの効率を測る重要な指標になりつつある。