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MediaTek、初の2nm旗艦SoC「Dimensity 9600 Pro」を発表 オンデバイスAgentic AIを強化、最大30BのMoEモデルに対応
Posted on 2026/09/16
MediaTek(聯発科技)は9月15日、次世代の旗艦5GモバイルSoC「Dimensity 9600 Pro」と「Dimensity 9600M」を発表した。9600 ProはTSMCの2nmプロセスを初めて採用し、Agentic AIを軸にCPU、NPU、システムアーキテクチャを刷新。次世代AIスマートフォン市場を狙う。
Dimensity 9600 Proは、2+3+3構成のオールビッグコアCPUアーキテクチャを採用し、最大動作周波数は4.55GHz。LPDDR6メモリーとUFS 5にも対応する。前世代比でシングルコア性能を17%、マルチコア性能を15%向上させる一方、前世代のピーク性能時との比較でマルチコアの消費電力を61%削減した。
今回の進化で中核となるのがAIだ。9600 ProはデュアルNPU構成を採用。第2世代の高効率NPUと低消費電力センサーハブを組み合わせ、AIエージェントによる常時センシングの低消費電力化を図る。第10世代NPU 1090では、大規模言語モデル(LLM)のPrefill性能を51%向上し、1W当たりのトークン生成量も55%高めた。
新世代の生成AIエンジン3.0ではINT4演算性能を2倍に高め、Hybrid Attentionやモデル圧縮技術にも対応する。最大300億(30B)パラメーターのMoE(Mixture of Experts)モデルをデバイス上で実行でき、AIエージェントの認識、推論、実行能力を強化する。
2nmプロセスとオンデバイスAIの進化が同時に進む中、MediaTekは旗艦スマートフォン向けSoCの競争軸を、従来のCPU・GPU性能から、Agentic AIと大規模AIモデルのオンデバイス処理能力へと広げている。