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Techman Robot、IEC 62443-4-2のSL2認証を取得 Physical AIの安全な産業導入を推進
Posted on 2026/11/04
AI協働ロボット「TM AI Cobot S Series」がDEKRAの第三者評価に合格 製造現場でのサイバーセキュリティを強化
台湾の協働ロボットメーカーTechman Robot(達明機器人)は10月1日、同社の「TM AI Cobot S Series」が国際的な第三者認証機関DEKRA(デクラ)の独立評価を経て、産業用制御システムのサイバーセキュリティ規格「IEC 62443-4-2」のセキュリティレベル2(SL2)認証を取得したと発表した。同社によると、ビジョンAIを内蔵した協働ロボットメーカーとして、同認証の取得は世界初という。
Physical AI(フィジカルAI)の製造現場への導入が進む中、ロボットには周辺環境の認識、AIによる判断、自律的な動作に加え、生産設備や製造管理システム、産業用ネットワークとの安全な接続が求められている。こうした背景から、製品のサイバーセキュリティ対策が実際の導入における重要な要件となっている。
IEC 62443-4-2は、産業用オートメーションおよび制御システムのコンポーネントに対するセキュリティ要件を定めた国際規格で、認証・識別、アクセス制御、データおよび通信の保護、システムの完全性や可用性などを対象とする。今回のSL2認証取得により、TM AI Cobot S Seriesの関連セキュリティ機能が第三者機関によって検証されたことになり、製造業者やシステムインテグレーター、エンドユーザーがネットワーク接続型設備を評価する際の判断材料となる。
Techman Robotはこれまで、マシンビジョン、AIアルゴリズム、ロボット制御技術を統合し、「SEE・THINK・ACT」のコンセプトの下で、環境認識、AIによる判断、実際の動作を連携させてきた。今回、新たに「TRUST」という考え方を加え、検証可能なサイバーセキュリティ機能を通じて、産業環境におけるAI協働ロボットの信頼性向上を図る。
協働ロボットと産業用IoT、スマートファクトリーシステムの連携が進むにつれ、設備の安全性に求められる要件は、従来の機械安全からサイバーセキュリティやデータ保護へと広がっている。今回のIEC 62443-4-2 SL2認証取得は、Physical AIが技術実証の段階から実際の生産ラインへの導入へと進む上で、産業用サイバーセキュリティの重要性が高まっていることを示している。