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TSMCの魏哲家CEO「AI需要に減速の兆しなし」 エージェント型AIがCPU・通信半導体の需要押し上げ
Posted on 2026/10/16
台湾積体電路製造(TSMC)の魏哲家(C.C. Wei)会長兼最高経営責任者(CEO)は15日の決算説明会で、人工知能(AI)関連の半導体需要について「減速の兆しは見られない」と述べた。AIの用途がチャットボットから自律的にタスクを実行する「エージェント型AI(Agentic AI)」へと広がるなか、需要はAIアクセラレーターに加え、中央演算処理装置(CPU)やネットワーク向け半導体にも波及している。
魏氏は、オープンソースAIモデルの普及によってAIの利用コストや導入障壁が低下し、先端半導体の需要が一段と拡大するとの見方を示した。
TSMCは従来、2024~2029年のAIアクセラレーター関連売上高について、年平均成長率(CAGR)を50%台半ばから後半と予測していた。魏氏は今回、実際の成長率が従来予測を上回る可能性にも言及した。
ただし、この予測にはAIサーバー向けCPUの需要は含まれていない。一般的なサーバー用CPUとの用途区分が難しいことから、同社は引き続きAIアクセラレーターに限定した定義を用いる方針だ。
AIデータセンターの電力供給や建設の遅れ、関連部品の供給不足を巡る懸念については、TSMCが米国に調査チームを派遣し、データセンターの建設状況や電力インフラを直接確認していることを明らかにした。現時点で調査結果は良好であり、AI向け半導体の需要は依然として供給能力を大きく上回っているという。
一方、部品価格の上昇や世界経済の不透明感は、消費者向け電子機器市場の重荷となっている。TSMCは2027年の一般消費者向け市場について慎重な見方を維持する一方、AI関連の中長期的な成長を見据え、先端半導体の生産能力拡大を続ける方針だ。